この記事では、「スーパーの正社員(店舗勤務)が普段どんな仕事をしているのか」を紹介していきます。
ぼくは大学卒業後、10年以上スーパーで正社員として仕事をしてきました。
非食品業種・食品業種の2業種で働いた事があるので、店舗で働く社員がどんな仕事をしているのかが大部分がわかります。
この記事はスーパーに正社員として入社後、どんな風に仕事が変わっていくのか紹介する記事です。
もちろんスーパーと言っても、色んな会社、色んな部署があります。
紹介するのは、あくまでぼく自身が働いていた某スーパーでぼくが見た範囲のお話です。
この記事を読んで、スーパーに就職・転職を考えている方の参考になれば嬉しく思います。
スーパー正社員のお仕事は本部と店舗でかなり違う

スーパーの正社員のお仕事は
- 本部(本社)
- 店舗
でかなり違ってきます。
店舗の役割は販売で、本部の役割は販売支援です。
本部の販売支援と言っても、商品の買い付けや会社全体の数値管理、商品・販売計画を作成、店舗の指導など中枢の役割を担っています。
特に商品の買い付けを行うバイヤーは花形ですね。(激務ですが)
また経理や人事など、他業種の会社と同様の部門もあり、一口に本部と言っても様々な仕事があります。
どの社員もまずは店舗勤務から始まり、それぞれキャリアパスが分かれていきます。
2~3年目で本部に異動する方もいれば、10年目で本部に異動する方もいるし、ずっと店舗勤務の人もいます。
ちなみにぼくは本部とは無縁でした。
お察しくださいm(_ _)m
店舗勤務のスーパー正社員のお仕事

ではここからスーパー正社員のお仕事について書いていきます。
あくまで店舗勤務の正社員の仕事内容です。
本部は上に書いたこと以外「過酷」ということしか知りません(笑)
- 品出し
- 商品の加工(部門による)
- レジ
- 接客応対(クレーム対応)
- 売場作り
- 売場整理
- ストック管理
- 発注
- 棚卸し
- 販売計画・売場計画
- シフト管理・労務管理
- 教育
- 取引先との対応
- 本部との対応
ザックリ以上のような業務を行います。
以上に加えて、さらに業種・部門によって取扱商品にまつわる仕事内容がプラスされます。
食品と非食品でかなり違う
衣食住を取り扱うスーパーでは、大きく食品と非食品(衣料品とそれ以外)の業種に分かれ、その中で色んな部門に分かれます。
ぼくは食品と非食品の両方を経験しましたが、ホワイト企業とブラック企業ぐらい違います。
ちなみに食品がブラック企業です。
食品と非食品では仕事内容や作業量がかなり違います。
食品は非食品と比べて売れるペースがかなり早く、商品補充や売場変更のペースも早くなり、作業量が多くなります。
非食品は単純に作業量が少ないのですが、その分人員も少ないです。
最近では非食品を縮小するスーパーが多く、これからスーパーに就職・転職する方は基本的に食品へ配属されると思います。
今では食品のみの会社も多いですね。
店舗勤務ではこんな感じで仕事内容が変わる
では店舗勤務の正社員がどのように仕事内容が変わっていくのか順を追って書いていきます。
- レジ・品出し・接客応対など
- 発注・売場計画
- パート・アルバイトへの指示・教育
- 販売計画・労務管理(部門長)
- さらに担当部門が拡大
仕事内容は部門ごとに特性がありますが、だいたい一緒です。
ちなみにクレーム対応は最初からあります。
1.レジ・品出しなど|最初はパート・アルバイトと一緒

入社直後はパート・アルバイトと同じ仕事をやっていきます。
最初はスーパーで働いたことのない人間もたくさんいるので当然といえば、当然ですね。
- レジ
- 品出し
- 接客応対
- 商品加工
- 売場作り
- 売場整理
- ストック管理
最初はこのような内容で、度合い・比率は各部門ごとに変わります。
食品加工・調理がある部署なら、加工・調理をしますし、非食品の家具・家電や衣料なら接客応対に多くの時間を使います。
2.慣れてくると発注・売場計画

慣れてくると、部門内で担当の範囲が決められます。
担当が決まると、担当範囲の中で売場の計画や発注をするようになります。
部門長の販売計画に基づき、
「この商品をいくら売るから、売場はここで、これだけ発注しよう」
という感じです。
ちゃんと計画組んで発注してる人は少ないかもしれません(^_^;)
発注をするようになる時期は、部署と人によります。
ぼくは当時の上司の方針で、一ヶ月経たずに発注していました(^_^;)
生鮮食品の農産物は少し発注するようになるまで時間がかかるようです。
ちなみにレジや品出しなどの作業はそのままやり続けます。
3.パート・アルバイトへの指示・教育

発注するくらいになると、パート・アルバイへの指示・教育もするようになります。
パート・アルバイトから色々質問されるようになるのもこの時期からですね。
パート・アルバイトは基本的には目の前の仕事をこなす、という人が多いので、週間・月間の計画を把握していない人もたくさんいます。
(把握していない正社員も構いますが(笑))
そのため計画に基づいて、今週はこの商品を打ち出すなどの説明・指示を行っていきます。
また会社の方針で販売やそれ以外の変化もありますので、説明・フォローもやっていくことになります。
4.販売計画や労務管理をするようになったら部門長

1つの部門のトップになると、部門長に昇進します。
一般的な会社では主任レベルですかね。
ちなみに部門長なのに、平社員という理不尽な立場にいる方もいっぱいいます。
部門を担当するようになると、販売計画を立てないといけません。
販売計画は
- 半期
- 四半期
- 月
- 週
の単位で計画。
とは言っても、お店の部門長は本部の計画と過去の計画を元に月間と週間の計画を立てます。
週間計画すら立てない人も中にはいらっしゃいます(笑)
半期・四半期の計画は本部が立てた計画と店長・次長が作成する店舗の計画を確認し、販促やイベントを把握する感じです。
販売計画は本部が立てる商品・販促計画、過去の売上に基づいて立てていきます。
売場・発注計画はこの販売計画に基づいて行いますので、結構重要です。
(無くてもできるといえばできますが、効率が悪い)
また部門の労務管理・シフト管理もするようになります。
部門全体が効率よく運営できているか計画を立て、売場に穴が開かないようにし、無駄な時間外労働もないように調整します。
中には部下にシフトを作らせる部門長もいます。
上手くやれば、シフトは好き放題です(笑)
(ぼくは月に1回旅行に行けるように組んでました)
部門長になると、レジ・品出しなどの単純作業の時間をいかに減らすかが重要です。
ちなみに部門長あたりがスーパー正社員で一番楽しいポジションになります。
自分の裁量で計画を組んだり、売場を変えたりと自由度が一番高いです。
ぼくは辞める時にはこのポジションでした。
5.職位が上がると責任範囲が広がる

部門長は基本的には一つの部門を見ます。(兼任の場合もある)
職位が上がってマネージャー(課長的なポジション)になると、複数の部門を見たり、見なくてもトラブルの場合は部門関係なく駆り出されます。
マネージャーになると次長の仕事を振られたり、部門長のフォローをしたりと仕事がグッと増えます。
仕事が多すぎるので楽しそうに仕事をしているマネージャーは少ない気がします(笑)
次長になると食品なら食品全体、非食品なら非食品全体が担当になります。
店長になると店全体という感じで職位が上がると、責任の範囲が広がっっていきます。
クレーム処理は最初からあるよ

クレーム処理は最初からガッツリあります。
入社直後はさすがに上司が代わってくれますが、少し慣れるとヤバいクレーム以外は自分で処理します。
食品のクレームは交換・返金で治まる場合が多く、家電などの高額品を販売する部署のクレームは厄介になりがちです。
どんな仕事でもそうかもですが、クレーム処理はスーパーの仕事の中で最も嫌な仕事です。
こちらのミスならまだいいですが(よくないけど)、お客さんに落ち度があったり、過度なクレーム、言いがかりもあります。
ぼくはこの仕事をしているうちに、年上への敬いが消えました(笑)
自分で処理できないクレームはどんどん上に回していきますので、どんなクレームもいつかは解決するので、あまり心配しなくても大丈夫です。
多くのクレームは次長・マネージャーあたりで処理されます。
ちなみに大きな店では店長が出ることはほとんどないです。
小さな食品スーパーなら社員自体が少ないので、店長がクレーム対応することあります。
まとめ|スーパーの正社員の仕事は難しくはない

スーパーの正社員の仕事は基本的には単純なことの繰り返しです。
あまり難しくはありません。(怒られるかな?)
職位が上がると責任範囲が広がるイメージです。
範囲が広がると、面倒と心労が増えていきます(笑)
ですが、部門長あたりまでは自分の裁量でできることが多く、楽しく仕事をしている人もたくさんいます。
あと、この記事内容のみで「スーパーの仕事はクレーム処理以外簡単だ」と思うのは間違いです。
人間関係はやっかいですし、サービス労働に苦しむ人も多いです。
もし就職・転職される方は良いところと悪いところをしっかり知ってから転職するようにしてください。
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